3日前の記事では、スクワットで膝が内側に入る原因について解説しました。

まだ内容をチェックしていない人や興味のある方は是非一度チェックしてみて下さいね!
そして、今回の記事も「スクワット」について解説したいと思います。スクワットでよくありがちな指導で「しゃがむ際に膝はつま先より前に出してはダメ!」について深掘って解説していきたいと思います。
スクワットで「膝はつま先より前に出して」も良いか?

トレーナーとして活動していると、たまにこのようなことを聞かれることがあります。
「スクワットでは膝はつま先よりも前に出てはいけないですよね?」と、、、
スクワットを実践される方であれば、一度は考えたことがある疑問ではないでしょうか?
結論、これについての答えは一つではありません。
トレーニングに取り組む「目的」によって手段や方法を変えることが大切です。
トレーニングの教科書や専門書を開くと、基本的なフォームとして「膝はつま先より前に出さない」と注意事項やポイントで記されている本もあります。
この捉え方も間違いではありません。スクワット動作で膝を過剰に前に出す動きは、膝の関節に対しての負担が増加してしまいます。このように膝が過剰に前に出る動きが癖づいたフォームで何度も繰り返していると、負担が積み重なり…ひざの痛み・障害へと繋がるケースも考えられます。
「”絶対”に膝をつま先より前に出してはダメ!」なことはありません。
まずは当たり前のように?常識?みたいになっている考え方を変えてみて下さいね!
スクワット|理想的なフォーム・実践時のポイント
それでは次にスクワットの理想的なフォーム・実践時のポイントについて解説していきます。

この種目は「ゴブレットスクワット」というスクワットです。ダンベルやケトルベルを胸の前に持った状態で実践していきます。
先程、お伝えしたように理想的なフォームは「目的」によって変わりますが、基本的には上記画像のフォームを参考にして頂けるとある程度の効果は実感できるかと思います。

まず、抑えておきたいポイントは下記の4つです。
- 母趾球と小趾球、踵の3点が接地した感覚をもつ
- 立ち上がり動作時には足裏全体で床を押すイメージをもつ
- つま先と膝のお皿の向く方向を揃える
- 頭からお尻まで、背骨を一直線に維持する
目的や身体の状態に合わせて負荷調整もできます。負荷の調整する要素は下記を参考にしてみて下さいね。
しゃがむ深さによっては膝がつま先より前に出る動きが自然

しゃがむ深さによっては、つま先より前に出る動きが自然な状態でもあります。
さらに個人的な見解としては、股関節がしっかりと使えているか(曲がっているか)が大切なポイントだと感じています。股関節が使えていれば、バランスの良い筋活動の中でしっかりと身体を支えることができます。
股関節が機能せずに膝中心の運動になっていると膝もつま先より前に出やすくなり、痛みや障害も起こりやすくなります。。
この記事のまとめ&最後に
- 『スクワットで膝はつま先より前に出しても良いか?』については、ケースによっては「膝をつま先よりも前に出してOK」また違ったケースでは「膝は前に出さない方が良い」場合もある
- スクワット動作で膝を過剰に前に出す動きは、膝の関節に対しての負担が増加する
- 膝に対しての負担が積み重なり、痛み・障害へと繋がるケースもある
- 「”絶対”に膝をつま先より前に出してはダメ!」な訳ではない
- スクワットの理想的なフォームは、何を「目的」にして実践するかによって変わる
- しゃがむ深さによっては、つま先より前に出る動きが自然な場合もある
- 股関節が機能せずに膝中心の運動になっていると膝もつま先より前に出やすくなり、痛みや障害も起こりやすくなる
- スクワット動作の中で股関節をしっかりと使えていれば、バランスの良い筋活動の中で安定した動きで身体を支えることができる
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