【解剖学】トレーナーが知っておくべき『肩甲骨』の構造と基礎知識

今回はトレーナーが知っておくべき『肩甲骨』の構造と基礎知識について解説します。前回までの記事で「骨盤」「脊柱」「胸郭」「股関節」「足関節」「足部」「肘関節」をテーマにお伝えしました。
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「肩甲骨の形状や機能がイマイチわからない…」「肩甲骨の周辺の筋肉・関節・靭帯の名称を知りたい」というトレーナーやインストラクター、指導者の方は、是非最後まで読み進めて下さい。
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『肩甲骨』の構造と基礎解剖
肩甲骨の基礎解剖学の知識として必ず押さえてもらいたい内容をお伝えします。肩甲骨は胸郭(肋骨)上に浮遊している骨として存在しています。
肩甲骨と胸郭との間には、機能的関節に分類される肩甲胸郭関節があります。浮遊している肩甲骨は、周辺に付着する筋肉や靭帯などの組織によって支えられています。
下記イラストでは、肩甲骨の部分的な名称を記しました。
肩甲骨の左上(内側)にある角を「上角」、下にある角を「下角」、右上(外側)にある突起部を「肩峰」と呼びます。
肩甲上腕関節を形成する上腕骨頭と面している部分を肩甲骨の「関節窩」、肩甲骨の前面にある肋骨と面している部分を「肩甲下窩」、後面の上付近にある棘のようにある骨を「肩甲棘」と呼びます。
肩甲骨の6方向の動き
肩甲骨は、頭側に向かって引き上がる「挙上」、足元に引き下がる「下制」、外側に向かって動く「前方牽引」、中心(脊椎側)に向かって動く「後退」、外側と上方に向かって回旋する「上方回旋」、内側と下方に向かって回旋する「下方回旋」という6つの動きのパターンがあります。
肩甲骨の動作に関わる筋肉「挙上」
肩甲骨の挙上に関わる筋肉では、肩甲挙筋と僧帽筋上部線維、大菱形筋、小菱形筋の主に4つの筋肉があります。
肩甲骨の動作に関わる筋肉「下制」
肩甲骨の下制に関わる筋肉では、僧帽筋下部線維、広背筋、小胸筋、鎖骨下筋の主に4つの筋肉があります。
肩甲骨の動作に関わる筋肉「前方牽引」
肩甲骨の前方牽引(外転)に関わる筋肉では、前鋸筋です。
肩甲骨の動作に関わる筋肉「後退」
肩甲骨の後退(内転)に関わる筋肉では、僧帽筋中部線維、僧帽筋下部線維、大菱形筋、小菱形筋の主に4つの筋肉があります。
肩甲骨の動作に関わる筋肉「上方回旋」
肩甲骨の上方回旋に関わる筋肉では、僧帽筋上部線維、前鋸筋の主に2つの筋肉があります。
肩甲骨の動作に関わる筋肉「下方回旋」
肩甲骨の下方回旋に関わる筋肉では、大菱形筋と小菱形筋、小胸筋の主に3つの筋肉があります。
「肩甲骨」の解剖学をもっと詳しく学ぶなら!
①カパンジー機能解剖学 III 脊椎・体幹・頭部 原著第7版
②プロメテウス解剖学 コア アトラス 第3版
③筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版
https://fujimototaishi.com/2020/12/23/personaltrainer-books-top8/
正しい知識を身につけて最適なアプローチを!
パーソナルトレーナーやインストラクター、指導者である以上、解剖学は必ず勉強しておくべき分野のひとつです。
目の前のクライアントや選手に対して、身体の構造に基づいた正しいアプローチを目指していきましょう。解剖学に関する記事は、他にもアップしているので気になる方は是非チェックしてみて下さい。
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