コンディショニング

一般人でも知っておくべき知識「パフォーマンスピラミッド」パフォーマンスを高めるために大切な知識

藤元大詩/Taishi Fujimoto

パフォーマンスピラミッドとは?

パフォーマンスピラミッドは、数年間の間でスポーツトレーナーや指導者の中で広まってきたパフォーマンスを高める上で大切な考え方です。

[jin-fusen3 text="パフォーマンスピラミッドとは??"]
スポーツのパフォーマンスを高めて競技力向上や障害予防につなげる上で大切な考え方

 

スポーツ選手に対して使われることが多いかもしれませんが、一般の人に対しても同じことが言えます。

スポーツ選手に限らず、一般の人たちにも知ってもらいたい考え方・知識のひとつなので是非最後までご覧頂けたらと思います。

 

下記の図のように多くの場合、3段階のピラミッドで説明されます。

一番下の土台部分から「ファンクショナルムーブメント」
2段目に位置する「ファンクショナルパフォーマンス」
一番上に位置する「スキル」

というような感じです。

※団体によっては、違った表現をされていたり、段階も4〜5段階と分けて説明されているところもあります。ひとつのご参考までに。

 

一つひとつ深掘って解説していきたいと思います。

スキル -Skill

まずは、スキルです。スポーツ選手にとって非常に大切な要素です。

野球でいうと、ボールを「投げる」「打つ」「捕る」などが挙げられます。
バレーボールでいうなら、「スパイク」「レシーブ」「サーブ」などが挙げられます。

[jin-iconbox06]スポーツ選手の勝敗はこの「スキル」の高さによってほぼ決定されると言っても過言ではありません。※もちろんですが、その日のカラダの調子や相手のパフォーマンスも影響されます。[/jin-iconbox06]

 

スキルの高さはスポーツ選手にとって勝敗を位置づける非常に重要な要素です。

そして、そのスキルを高める上で必要となるのが「ファンクショナルパフォーマンス」と「ファンクショナルムーブメント」です。

スキルを最大限に活かす、スキルを高めていくためには、筋力やスピード、パワー、柔軟性、安定性などのヒトのカラダの機能面やフィジカル面などの土台部分がとても大切ということになります。※各項目の詳細については、記事の下ページをご覧下さい。

 

[jin-iconbox10]わかりやすい例を挙げるとすれば、外国人選手と日本人選手とのフィジカル能力の差です。

ラグビーやアメフトなどコンタクトスポーツでは、明らかなフィジカル能力の差を感じるときが多いです。。体格の大きさや筋力、パワー(筋力×スピード)、カラダの動かし方の部分で大きい差が現れているかと思います。他のスポーツでも同じことを言える部分があります。[/jin-iconbox10]

 

今回この記事を通してお伝えしたいことは、その全体のパフォーマンスを高めるために必要な要素や考え方です。

 

ファンクショナルパフォーマンス -Functional Performance

続いて、2段目に位置するのがファンクショナルパフォーマンスです。

ファンクショナルパフォーマンスには下記のようなものがあります。

[jin-fusen3 text="ファンクショナルパフォーマンスに含まれるもの"]

  • 筋力
  • スピード
  • 敏捷性
  • パワー(瞬発力/プライオメトリクス)
  • 筋持久力/全身持久力

などがファンクショナルパフォーマンスの要素として挙げられます。

これらの要素は、いわゆるフィジカルと言われる能力です。このフィジカル能力もパフォーマンスを高める上で非常に大切な要素となります。

相手との競り合いなどで筋力やスピード差があると、たとえスキルが高かったとしても競り負ける可能性も高くなってしまいます。もちろん、逆の場合も同じことが考えられますが。

 

ただ、筋力やスピードが高ければベストなパフォーマンスを発揮できるかと言われるとそうとは言い切れません。。

ウエイトトレーニングは積極的にやっているけど…柔軟性が不足していて関節の動きが悪く、カラダの動きが鈍い選手は非常に多いケースです。。

[jin-fusen3 text="このような状態…"]

非常に多いケースでせっかくつけた筋力やパワーを上手く発揮できない可能性が出てきます。ピラミッドのバランスが崩れて、なんだかケガも起こしやすそうですよね…(実際にケガも起こりやすくなります)とても勿体ないですよね。。

 

このファンクショナルパフォーマンスを最大化させて、効率よく高めていくためには、最下部・一番下の土台となる「ファンクショナルムーブメント」の能力を高めていく必要があります。

 

ファンクショナルムーブメント -Functional Movement

ラストは、土台部分に位置する一番大切な「ファンクショナルムーブメント」です。

多くの競技において、試合に勝つ、高いパフォーマンスを発揮するためには、スキルやファンクショナルパフォーマンスを高めることがとても大切な要素として考えられますが、

最大限に活かす、2つの要素(スキル・パフォーマンス)を効率よく高めていくには「ファンクショナルムーブメント」が必ず欠かせない要素になってきます。

 

高いパフォーマンスを発揮する上での「土台」です。

 

ファンクショナルムーブメントには下記のようなものがあります。

[jin-fusen3 text="ファンクショナルムーブメントに含まれるもの"]

  • スタビリティ(安定性)
  • モビリティ(可動性)
  • 姿勢(アライメント)
  • ヒトの基本的動作
  • 固有受容パターン
  • 関節の可動域(柔軟性)
  • 呼吸

などがファンクショナルムーブメントという土台部分で挙げられる要素です。

ファンクショナルムーブメントを高めるためには、上記の要素に対してのアプローチをしていく必要があります。

[jin-iconbox06]例えば…関節のスタビリティ(安定性)であれば、「姿勢を整えて関節の位置を適正化させる」ことや「体幹部を活性化させる」「各関節の周辺筋群の機能を正常化させる」ためのトレーニングやエクササイズが必要です。

関節の可動域を高めるためには「筋肉の柔軟性を高める」ためのストレッチが必要です。[/jin-iconbox06]

 

ようは、このファンクショナルムーブメントが低い状態にある人は…

  • 体幹部の筋群が機能していない(安定していない)
  • 呼吸が正常に機能していない(乱れている)
  • カラダが硬くて動きにくい(関節の可動域が低い)
  • 姿勢が乱れている(アライメント不良)
  • 座る、立つ、歩く、走るなどの基本動作でエラーが多い

に当てはまる可能性が高くなるということです。

 

そのため…選手でも、一般の人でも、ファンクショナルムーブメントが低い状態だと、ケガ(外傷や障害)を起こしやすくなります。

 

自分自身のカラダを思うようにコントロールできなくなると、培った筋力やスピード、敏捷性、パワーなどのパフォーマンスに必要となる要素を活かしきれなくなります。

スポーツ選手にとっては、致命的の状態で障害も起こしやすいだけじゃなく、良いパフォーマンスを発揮することもできなくなる可能性が高くなります。

 

[jin-iconbox07]スキルを高めるための練習をしているのに「なかなかパフォーマンスが上がらない…」という人は、もしかするとファンクショナルムーブメントやパフォーマンスが足りていないかもしれません。[/jin-iconbox07]

 

土台となるファンクショナルムーブメントを横に広げていくほどに土台が安定し、2段目に位置するファンクショナルパフォーマンスも安定して広げることができ、一番上に位置するスキルの幅も大きくしていけるという考え方です。

[jin-fusen3 text="理想のパフォーマンスピラミッド!!"]

この3つの中でも特に最下部の「ファンクショナルムーブメント」は、多くの一般の方が目的として取り組むような「リハビリ」や「ボディメイク」「機能改善」「障害予防」を効率よく進めていく上で重要な要素になります。

一般の方にも知ってもらいたいカラダの基礎的な知識になるので上記の理想のパフォーマンスピラミッドを参考に今後のカラダ作りに活かしてもらえたらと思います。

 

この記事のまとめ&最後に

最後に、この記事のまとめを書きましたが少し長くなってしまいした。。
お伝えしたいところ、大切な要素が多いのでぜひ参考にしてみて下さい。

  • パフォーマンスピラミッドとは、スポーツのパフォーマンスを高めて競技力向上や障害予防につなげる上で大切な考え方
  • スポーツ選手に限らず、一般の人に対しても同じことが言えるので、知ってもらいたい考え方・知識のひとつ
  • 一番上から「スキル」「ファンクショナルパフォーマンス」「ファンクショナルムーブメント」の3段階に分けられる
  • スキルには、スポーツの技術的・戦術的な要素が含まれる
  • 「スキル」の高さはスポーツ選手にとって勝敗を位置づける非常に重要な要素
  • スキルを高める上で必要となるのが「ファンクショナルパフォーマンス」と「ファンクショナルムーブメント」いわば土台を作るということ
  • ファンクショナルパフォーマンスには、筋力・スピード・敏捷性・パワーなどのフィジカル的な要素が含まれる
  • ファンクショナルパフォーマンスが高い状態でファンクショナルムーブメントが低くてケガ(障害)を起こす選手も少なくない
  • スキルとファンクショナルパフォーマンスを効率よく安定的に高めていくには、一番土台部分となる「ファンクショナルムーブメント」の能力が必要不可欠
  • ファンクショナルムーブメントには、関節の柔軟性や可動性、体幹部・各関節の安定性、呼吸、姿勢、動きのパターンなどが含まれる
  • いわば、ヒトの「カラダの基本動作や機能」のこと
  • 基本となる土台部分が大きくなるほど、2段目…最上部に位置する能力も安定して高めやすくなる

 

 

 

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藤元大詩/FUJIMOTO TAISHI
藤元大詩/FUJIMOTO TAISHI
B−LEAD代表パーソナルトレーナー/講師
フリーランス パーソナルトレーナー兼アスレティックトレーナー 。数年間パーソナルトレーニングジムに所属して、延べ年間1300以上のパーソナルトレーニングセッションを担当し、多くのクライアントのカラダに対する不調や悩みの問題を解消する。腰椎椎間板ヘルニアや分離症、脊柱管狭窄症、半月板損傷や靭帯損傷などの膝のケガ、糖尿病の方など…一般の方をはじめ、高齢者やスポーツ選手、アスリートへのトレーニング指導も担当している。
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