【解剖学】トレーナーが知っておくべき『外腹斜筋』の役割と基礎知識

藤元大詩/Taishi Fujimoto

今回は解剖学シリーズということでトレーナーが知っておくべき『外腹斜筋』の役割と基礎知識について解説します。体幹部の機能的な構造を理解する上で必ず知っておきたい知識のひとつです。

外腹斜筋とは?

外腹斜筋|起始・停止・作用・支配神経

外腹斜筋は第5〜12肋骨の外面から起始し、鼡径靱帯と腹直筋鞘の前葉に停止しています。

外腹斜筋は肋間神経に支配され、同側方向への体幹の側屈、反対側への体幹の回旋、体幹の屈曲(前屈)、胸郭の引き下げの動きに作用します。

外腹斜筋  External Oblique Muscle
起始 第5〜12肋骨の外面
停止 鼡径靱帯、腹直筋鞘前葉
支配神経 肋間神経
作用 体幹の側屈(同側)
体幹の回旋(反対側)
体幹の屈曲(前屈)
胸郭の引き下げ

外腹斜筋の筋連結

外腹斜筋は結合組織を介して内腹斜筋腹直筋と連結しています。また、前鋸筋広背筋との繋がりもあります。

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外腹斜筋の機能的な役割

外腹斜筋は同側方向への側屈と、反対側への回旋に作用するため、側屈・回旋動作が伴うスポーツ競技においては非常に重要な役割を担っています。

仙腸関節と腰椎骨盤帯に対しての安定化機構としての役割を担っています。他の腹筋群と股関節伸筋とともに骨盤後傾に作用する役割もあります。

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外腹斜筋のトレーニングとストレッチ

外腹斜筋を強化する筋力トレーニング

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内腹斜筋を伸ばすストレッチ

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正しい知識を身につけて最適なアプローチを!

パーソナルトレーナーや指導者である以上、解剖学は必ず勉強しておくべき分野のひとつです。目の前のクライアントや選手に対して、身体の構造に基づいた正しいアプローチを目指していきましょう。

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ABOUT ME
藤元大詩/FUJIMOTO TAISHI
藤元大詩/FUJIMOTO TAISHI
B−LEAD代表パーソナルトレーナー/講師
フリーランス パーソナルトレーナー兼アスレティックトレーナー 。数年間パーソナルトレーニングジムに所属して、延べ年間1300以上のパーソナルトレーニングセッションを担当し、多くのクライアントのカラダに対する不調や悩みの問題を解消する。腰椎椎間板ヘルニアや分離症、脊柱管狭窄症、半月板損傷や靭帯損傷などの膝のケガ、糖尿病の方など…一般の方をはじめ、高齢者やスポーツ選手、アスリートへのトレーニング指導も担当している。
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