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【機能解剖学】トレーナーが知っておくべき『ニューテーション・カウンターニューテーション』とは

藤元大詩/Taishi Fujimoto

ニューテーション・カウンターニューテーションとは

今回は、トレーナーであれば知っておくべき知識『ニューテーション・カウンターニューテーション』について解説したいと思います。

骨盤における運動学で適切な動作評価・アプローチする上でとても大切なポイントになります。また、運動指導においても正しい動作へ導く上で知っておくと良い知識の1つです。

仙腸関節の運動学と機能的役割

仙骨と左右の腸骨の間にある仙腸関節は、比較的小さい可動性があります。1〜4°の回転運動と1〜2mmの並進運動と言われています。

機能的な役割としては、歩行やジョギング、ランニング、女性では出産時における骨盤輪が受ける荷重応力を減少する役割、体軸骨格と下肢との間の負荷を伝達させる役割があります。

https://fujimototaishi.com/2022/03/19/anatomy-pelvis-trainer/

『ニューテーション』とは

ニューテーションとは、「うなづき」という意味で骨盤における前屈運動のことで腸骨上の仙骨の前方回旋、仙骨上の腸骨の後方回旋、またはその両方が同時に生じる状態のことを指します。

ニューテーションでは、寛骨は外旋、上後腸骨棘(PSIS)は接近する肢位となります。

『カウンターニューテーション』とは

カウンターニューテーションとは、骨盤における後屈運動のことで腸骨上の仙骨の後方回旋、仙骨上の腸骨の前方回旋、またはその両方が同時に生じる状態のことを指します。

カウンターニューテーションでは、寛骨は内旋、上後腸骨棘(PSIS)は開大する肢位となります。

https://fujimototaishi.com/2022/04/25/trainer-lumbopelvicrhythm-anatomy/

骨盤の安定に関わる「締まりの位置」

骨盤が安定する「締まりの位置」は、仙骨が前傾・腸骨が後傾しているニューテーションであると言われています。

仙骨が締まりの位置にあることで骨性の支持力が高まります。骨性の支持力が高まることで周囲の筋群への負担は減少します。

逆にカウンターニューテーションになっている時には、仙腸関節は「緩みの位置」の状態です。

仙腸関節の可動域はわずかではありますが、ニューテーションとカウンターニューテーションの両方を正常に機能させることが大切です。締り位置と緩みの位置、どちらが良い悪いという話ではありません。

正しい知識を身につけて最適なアプローチを!

骨盤の触診・評価において仙腸関節の動き(ニューテーションとカウンターニューテーション)・骨盤帯の役割を理解することはとても大切なことです。

誤った知識・技術でクライアントの身体を触ったり、運動指導することは非常に危険です。正しい知識を身につけた上で身体の状態にあった適切なアプローチができるようになりましょう。

今回の記事に合わせて他の記事も是非参考にしてみて下さい!それではまた!

https://fujimototaishi.com/2022/04/25/trainer-lumbopelvicrhythm-anatomy/

https://fujimototaishi.com/2022/03/19/anatomy-pelvis-trainer/

https://fujimototaishi.com/2022/03/26/anatomy-spine-trainer/

https://fujimototaishi.com/2022/03/30/anatomy-thoracicregion-trainer/

https://fujimototaishi.com/2022/04/02/anatomy-kneejoint-trainer/

https://fujimototaishi.com/2022/04/04/anatomy-hipjoint-trainer/

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https://fujimototaishi.com/2022/04/23/lower-kineticchain-trainer-anatomy/

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ABOUT ME
藤元大詩/FUJIMOTO TAISHI
藤元大詩/FUJIMOTO TAISHI
B−LEAD代表パーソナルトレーナー/講師
フリーランス パーソナルトレーナー兼アスレティックトレーナー 。数年間パーソナルトレーニングジムに所属して、延べ年間1300以上のパーソナルトレーニングセッションを担当し、多くのクライアントのカラダに対する不調や悩みの問題を解消する。腰椎椎間板ヘルニアや分離症、脊柱管狭窄症、半月板損傷や靭帯損傷などの膝のケガ、糖尿病の方など…一般の方をはじめ、高齢者やスポーツ選手、アスリートへのトレーニング指導も担当している。
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