肩の動きを良くするメリット
パーソナルトレーナーやS&Cコーチとして選手や一般の人に対してトレーニング指導していると「肩の動きを良くしたいです」と相談されることも少なくありません。
フィットネスクラブや自宅など一人でトレーニングされている人の中でも、そのような悩みや課題を抱いて取り組んでいる人もいるんじゃないでしょうか?
肩の動きを良くすると、身体に対してはどんなメリットがあるでしょうか?
下記に考えられるメリットをまとめてみましたので是非参考にしてみて下さい。
※あくまで私の知識や指導経験に基づく個人的な見解です。ご了承下さい。
- 肩に対しての負担減少・ケガの予防につながる
- 首に対しての負担減少・ケガの予防につながる
- 肩周辺の力が伝わりやすくなる
- 肩周辺の障害(腱板損傷や肩峰下インピンジメントなど)の予防
- 腰に対しての負担減少・ケガの予防につながる
このように肩関節の動きを改善することでさまざまな機能の向上、ケガの改善・予防につながることが考えられます。
肩関節とは、肩甲骨(肩峰)と上腕骨(骨頭)との間で形成される「肩甲上腕関節」と言われる機能的な関節です。その他にも肩周辺には、肩甲骨と鎖骨で形成される「肩鎖関節」や肩甲骨と胸郭間で形成される「肩甲胸郭関節」、鎖骨と胸骨で形成される「胸鎖関節」が存在しています。
動きを良くしていく面で肩関節の構造をみていくと「肩甲骨」と「胸椎」の動きの重要性が高いと思っています。
肩甲骨の動きと胸椎の動きには密接な関係性があり、胸椎の動きが良くなると肩甲骨も動かしやすくなります。胸椎は元々後彎していますが(横から見たときに後ろに丸くなっている)過度に後弯してしまうと、いわゆる猫背(円背)姿勢に繋がってしまいます。
猫背(円背)姿勢になってしまうと肩甲骨は外側・上方に移動するようになります。
肩の痛みの原因につながってしまいます。このように肩甲骨の位置が本来あるべき位置より外側・上方に移動することによって、肩関節の可動性が低下したり、安定性が低下する原因に繋がってしまいます。
上記はあくまで例えばの話ですが、実際によく起こっていることでもあると思います。
近年は、デスクワーク環境下でのスマホやPCでのワークスタイルが増えてきているため、肩関節周辺に対する問題や悩みを抱えている人も増えていると思います。このようなスタイルで長時間お仕事をされる方については、デスクワーク環境や姿勢を見直すも非常に大切です。

また他にも、肩の機能不全の原因として過度な「運動不足」も考えられます。運動習慣が全くないという人は、1日10分からでもトレーニングやストレッチを実践していくことがオススメです。
「肩甲骨」と「胸椎」の動きを改善するためのエクササイズも載せておきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
【スポーツ選手・アスリート】胸椎の柔軟性を高めるストレッチ5種【7分】
【1分】広背筋ストレッチ2種目【背中&肩ストレッチ】
終わった後スッキリ!上半身ストレッチ&エクササイズ5種目(約4分)
【2分】肩甲骨周辺筋群アクティベーション3種目【野球・バレー】
【肩コリ解消】座ったままできる簡単ストレッチ【スマホ疲れ解消】
この記事の「まとめ」&最後に
- 肩の動きを改善することは「ケガ・不調の予防」「パフォーマンス向上」につながる
- 肩の動きを改善するには「胸椎」と「肩甲骨」の役割が大切
- 柔軟性を高めるストレッチだけじゃなく、トレーニング(活性化・動きの連動性を高める)を実践することも大切
今回は肩関節周辺に対する動画をご紹介させていただきましたが、私が運営するYouTubeチャンネルでは他にも部位別・筋肉別のストレッチや目的別の動画をご紹介していたり、トレーニング動画もわかりやすくまとめて配信中です!!
気になる方は是非コチラからチェックしてみて下さい。


