疲労を回復するためのリカバリー方法②血液循環の促進
疲労を回復するためのリカバリー方法②血液循環の促進
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[chat face=”IMG_9110.jpg” name=”B-LEAD代表 藤元” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru” ] みなさん、こんにちは!大阪でフリーランスパーソナルトレーナー/アスレティックトレーナー として活動している B-LEAD の 藤元大詩(ふじもとたいし)です!(@taishi_fujimoto) [/chat]
先日の記事で、「【疲労回復】一般の方も知っておくべき疲労の根本原因とリカバリー方法」のタイトルで、疲労度合いに合わせてリカバリー方法や手段を選択することの大切さについて解説しました。
そして、前回の記事では、1つ目の「エネルギー不足」が原因による疲労のリカバリー方法について解説しました。まだ読んでいない方は、是非こちらの記事も読んで下さいね。
今回の記事では、2つ目の「筋肉への疲労蓄積」が原因による疲労のリカバリー方法について解説します。是非、じっくり読んで参考にして実践に移してみて下さい。
筋肉への疲労蓄積に対するリカバリー方法「血液循環の促進」
タイトルにも書いてありますが、筋肉が疲労蓄積している状態から、リカバリーするためには「血液循環の促進」が必要となります。
それでは、具体的にどのような方法があるか紹介します。
[jin-fusen2 text=”血液循環の促進方法”]
- 積極的休息(アクティブリカバリー)
- 温浴、冷水浴、交代浴(ハイドロセラピー)
今回は、一般の方やスポーツ選手でも気軽に実施することができる、代表的な上記2つの方法について解説します。
①積極的休息(アクティブリカバリー)
積極的休息とは、完全には休息せずに軽運動を実施することを意味します。軽めの運動を実施することで、血液循環を促進させることで乳酸などの代謝産物除去、筋肉痛からの早期リカバリー、血管・呼吸循環器系の向上・改善などの効果が期待できます。
例)中〜高強度 ウエイトトレーニング 60分 → (翌日)有酸素運動 30分
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このように翌日も完全OFF日とせずに軽い有酸素運動など、何かしら身体を動かす事がリカバリーに有効とされています。有酸素運動でなく、ストレッチなどもOKです。
②温浴、冷水浴、交代浴(ハイドロセラピー)
次にハイドロセラピーと呼ばれる温浴、冷水浴、交代浴です。
運動・トレーニング後の疲労回復を目的とした場合には、交代浴と冷水浴が有効と言われています。そして、それぞれのタイプによって適正温度があり、温浴では38-42°、冷水浴では20°以下と設定されています。
タイプ | 温度 | 期待できる効果 |
高温浴 | 42℃以上〜 | 血圧上昇、心拍数増加 |
温浴 | 38〜42℃ | 痛み・筋の緊張緩和、血管拡張、血圧低下 |
微温浴 | 37〜39℃ | 体温上昇、末梢血管拡張、血流量増加 |
不快温浴 | 34〜37℃ | 期待できる効果が少ない温度 |
運動浴 | 28〜32℃ | 競泳や水泳運動に適した温度 |
低温浴 | 20〜26℃ | 心拍数増加、鎮痛作用、筋温・体温・血流低下 |
冷水浴 | 〜20℃以下 | 血管収縮、鎮痛作用 |
温浴(38-42℃)
温浴では、血管拡張や痛みの緩和、血圧低下、筋の緊張緩和などの効果が期待できます。38〜42℃は、一般のご家庭や温泉施設などの多くで設定されている温度です。血管拡張は、むくみや冷えの解消にも有効と言われています。
冷水浴(20°以下)
冷水浴では、心拍数増加や鎮痛作用、痛みの抑制、筋温・体温・血流低下の作用、効果が期待できます。温泉施設での冷水浴は、大体15〜20℃くらいで設定されているので丁度良い温度です。
アイスバスといって夏シーズンでアスリートが氷水に浸ったバケツの中に入っている、あれが「冷水浴」です。練習やトレーニングが終わった直後、できるだけ早く実施することが理想的なやり方です。
【日本代表】
練習終了後、リカバリーのためアイスバスに入る選手たち。#rugbyjp #OneTeam pic.twitter.com/aaISRmCOYB— 日本ラグビーフットボール協会 (@JRFUMedia) October 31, 2017
交代浴(温浴 ⇄ 冷水浴)
交代浴とは、温浴と冷水浴を交互に入って実施する方法です。別名では、温冷浴とも呼ばれていて、疲労回復を目的とする以外にも、近年では、健康や美容のためにも取り入れている方が増えているみたいです。
その作用としては、副交換神経と交感神経を交互に刺激することが挙げられます。交互に刺激することでバランスが整うと言われており、自律神経の調整に効果的と考えられています。
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[box05 title=”交代浴(温冷浴)の実施方法”]温浴(40℃前後)⇄ 冷水浴(20℃以下)3〜5セット[/box05]
この交代浴(温冷浴)を実施することで、自律神経のバランスが整い、血管の拡張・収縮を交互に繰り返して血流量を増加させることから、筋肉への疲労蓄積に対する疲労回復・リカバリーに有効とされています。
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この記事のまとめ&最後に
今回の記事では、2つ目の「エネルギー不足」が原因による疲労のリカバリー方法について解説しました。今回お伝えした内容は、とくに普段から身体をアクティブに動かす仕事をされている方、スポーツをされている方にとっては、非常に大切な知識です。
引き続き、次回の記事では、筋肉の微細損傷や筋肉痛に対してのリカバリー方法「二次的な障害の抑制」について解説します。ぜひ、お楽しみに!1つ目の記事と概要に関する記事も、まだ読んでいない方は、是非チェックしてみて下さい。
»» 【疲労回復】一般の方も知っておくべき疲労の根本原因とリカバリー方法
»» 疲労を回復するためのリカバリー方法③二次的な障害の抑制