前回の記事では、腕が上がらない理由「広背筋」が原因かも?というテーマでお話させて頂きました。引き続き、今回の記事でも広背筋をテーマに取り上げていきたいと思います。
今回の内容では、猫背と反り腰の原因は「広背筋」の過度な活動が原因かもしれないというテーマでお話していきます。猫背や反り腰でお悩みの方は是非ひとつの参考にしてみて下さい。
目次
猫背と反り腰の原因は「広背筋」の過活動が原因かもしれない
広背筋の起始・停止・作用
まずは、広背筋の付着部と筋肉の働きについて見ていきましょう。


- 起始:腸骨稜後面、仙骨背面、第6胸椎〜第5腰椎棘突起
- 停止:上腕骨小結節稜
- 作用:肩関節の内転、伸展、内旋、水平伸展
画像を見るとわかると思いますが、骨盤から腕にかけて走行している非常に面積の大きい筋肉です。
「猫背」は広背筋が硬くなっている可能性が高い
猫背姿勢は、単純に背中が丸くなっているだけじゃなく、同時に肩が内旋している状態になっていることがほとんどです。いわゆる、巻き肩のような姿勢でこの時に広背筋は常に短くなっている状態と考えられます。

広背筋が過度に活動した結果「反り腰」になってしまう可能性も
広背筋のトレーニングを頻繁に実践される方は要注意です。実は反り腰になっているかも…先述した通りで広背筋の起始は骨盤です。
その広背筋が過度に活動を起こした状態になったり、伸張性が失われると(柔軟性不足の状態)骨盤が上方へ引き上げられる状態になってしまうことが考えられます。

骨盤が前方へ傾斜するような歪みが生じて腰が反るような状態になってしまうことが考えられます。
骨盤の後方部分が上方に引き上げられた結果、広背筋のストレッチ方法|実践時間:約1分
広背筋のセルフ筋膜リリース&ストレッチ方法をご紹介します!2種目合わせて片側約1分で実践可能です。動画の方法を参考にしながら是非やってみて下さいね。
セルフ筋膜リリース 広背筋・大円筋|SMR Teres minor Muscle
広背筋スタティックストレッチ|Latissimus dorsi Muscle Static Stretch
トリガーポイント(TRIGGERPOINT) グリッド フォームローラー 筋膜リリース
この記事のまとめ&復習
みなさんいかがだったでしょうか?今回は猫背と反り腰の原因は「広背筋」の過度な活動が原因かもしれないというテーマでお話していきました。
トレーニングでもよく広背筋を鍛える種目を実践する人は多いですが、特化して鍛えすぎたことによって、過活動・短縮した状態になって反り腰・猫背の原因に人も多く見られます。
トレーニングにおいては、適度に負荷を与えてバランスよく鍛えることが大切です。
そして、短縮した状態にさせないためにも(柔軟性・伸張性を低下させない)今回お伝えしたストレッチを是非取り入れてもらえたらと思います。
反り腰や猫背は、今回お伝えした内容以外にも考えられる原因はいくつかあります。原因を詳しく知りたい人は是非下記の記事を参考にして下さい。
反り腰の治し方|トレーニング・ストレッチ・生活習慣の見直しで姿勢改善
猫背の治し方|トレーニング・ストレッチ・生活習慣の見直しで姿勢改善