【最新】その噂って本当?体に纏わる知識をアップデート!本当の情報をトレーナーが解説!
Instagramを中心にトレーニングに関する情報を発信していると、このような質問をよくいただきます。すべて許可をいただいて掲載しております!
女性の方からの質問
女性の方からの質問
SNSだけじゃなく、実際リアルな場所でも「痩せるためにプロテインは控えた方がいいですか」とか「トレーニングするとすぐムキムキになるでしょ」とか言われることがあります 苦笑
考え方によっては間違っていない場合もあるかもしれませんが、実際のところ、誤った認識のまま、行動に移してしまっているケースも多いです。
- 運動しないでプロテイン飲むだけだと太る?
- トレーニング前のスタティックストレッチはNG?
- 腹筋を割るために腹筋ばっかり鍛える
- トレーニングすると「すぐマッチョ」になる
- ストレッチだけで足を細くする
- ストレッチだけでケガは予防できる?
- フリーウエイトは上級者向けのトレーニング?
今回は古くから言われている7つの誤った情報をピックアップして解説していきます!これを良い機会に新しい知識をアップデートしてもらえると良いかなと思っています!
①運動しないでプロテイン飲むだけだと太る?
まず1つ目は王道中の王道。プロテインドリンクに纏わる情報。
結論からいうと、太る可能性はかなり低いです。1日全体の活動量が明らかに少なかったり、普段の食事の摂取量が多かったりすると…太る可能性は高くなります。
プロテインに含まれている栄養成分をみてもらえると良いです。
私が最近飲んでいるプロテイン!
エネルギー 119 kcal
たんぱく質 21.1g
脂質 1.9g
炭水化物 4.3g
ほか食塩・ビタミン類など
カロリーはたったの119kcal!気になる脂質は1.9gと低脂質。これだけ高タンパクで低カロリーのものはなかなかありません。
体重が増える基本的な条件は、食全体のカロリー摂取量が増えて、1日の消費量に対して摂取量が上回ったときです。なので「低カロリーであるプロテインが原因で太る」といったことは考えにくい訳です。
おやつで食べるようなお菓子・チョコレート・ケーキなんかの方がよっぽど高カロリーで太る原因に繋がります。
運動せずに太るか、太らないかは「プロテイン」で決まる話ではありません。
②トレーニング前のスタティックストレッチはNG?
次にトレーニング前のスタティックストレッチについて。スタティックとはゆっくりとじっくりと伸ばす静的なストレッチのことで、これも一時期多くの人(とくにスポーツチームの指導者)から質問を受けていました!
結論、やってもOKです!但し、直後に激しい動きを伴うトレーニングを実践するだとか、高いパフォーマンスが求められるスポーツをする場合には、スタティックよりダイナミックストレッチを優先した方が良いです。
私は「運動初心者の方で体がガチガチな人」や「心身において全体的に緊張が強い人」にはスタティックストレッチから実践するようにおすすめしています!
それ以外は基本的に動的なストレッチ種目から入ることが多いです。
③腹筋を割るために腹筋ばっかり鍛える
3つ目、これも結構多い質問のひとつで「腹筋」を鍛えれば、お腹の脂肪が落ちるのかということ。
これはハッキリ回答します!割れません!腹筋だけでは!
大事なことなのでもう一度いいます!これだけでは腹筋は割れません!
結局のところ、最初から皆「腹筋」は割れているんです。周りに脂肪がついていることで見えなくなってしまっているだけです。
脂肪が多ければ多いほど、お腹周りは体の中でも脂肪がつきやすい部位なので、腹筋が見えなくなってしまいます。
男性の方であれば、最低でも体脂肪率10-15%、女性の方であれば、最低でも体脂肪率15-25%くらいにならないと腹筋は割れてこないかなと思います。
腹筋だけ頑張っても、脂肪を落とすための努力をしなければ、お腹の脂肪はなかなか落ちません。腹筋を割るためにはそれ以外の全身トレーニングを取り入れること、食生活の改善も必須です。
④トレーニングすると「すぐマッチョ」になる
4つ目は筋トレすると「すぐマッチョになる」です。これは女性の方が感じているケースが非常に多いです。多分おそらく、筋肉ゴリゴリマッチョみたいな体型になってしまうのが不安になっているのかと思います。
大丈夫です。そんなすぐマッチョにはなりません。数週間から1-2ヶ月取り組んだだけでマッチョに見えるようであれば、それは多分おそらく勘違いです。
筋肉量が増えるのは最低でも30〜45日(1ヶ月半くらい)かかると言われています。それもちゃんと理論に基づいた負荷を体にかけ続けることが求められます。
加えて、食事の改善も必要ですのでちょっとやった程度で簡単に増やすことのできるものじゃありません。
それに、仮に2〜3ヶ月で順調に、計画的に増やせたとしても、1〜4kgくらいの増え幅になるかなと思います。いきなり、5kgも10kgも増えるものではありません。
短期間で筋肉量が一気に増えて、体重が大幅に増えたり、マッチョになったりすることは基本的にあり得ないです。その過程でマッチョになったとしたら「違う所に原因があるかもしれない」という視点を持ってもらえたらと思います。(例:日頃の体の動かし方が悪いとか、一時的に食事量が増えたとか)
⑤ストレッチだけで足を細くする
ストレッチに纏わる話です。YouTubeやInstagram、TikTokなどのSNS動画をみていると「ストレッチでウエスト引き締め!」とか「伸ばして足痩せ!」みたいなことがよくあると思います。
なりません(笑)ストレッチで動きを改善することが、足を細くするためのひとつの要素として繋がっていることはあるかもしれませんが!
「ストレッチしたら痩せる」といった考え方をもつのはよくないです。
ストレッチすることで股関節や足首の動きが良くなった結果「日常生活や運動時の動きが良くなり足が細くなる」このように考えるのが現実的で正しい理解の仕方かなと思います。
⑥ストレッチだけでケガは予防できる?
これもストレッチに纏わる話のひとつ。ケガをしたあとに整骨院や病院にいくと、よく「股関節の柔軟性が〜」とか「足首が硬くて〜」とか、柔軟性に対しての問題を指摘される事が多いかと思います。
結論から言うと、ストレッチだけでは厳しいです!結局ケガの原因って「1つだけ」ではないことがほとんどなんです。
柔軟性の問題が大きくて起こってしまうこともあるかもしれませんが、他の要因として筋力や体の動かし方、姿勢の歪みなどの原因もある訳です。
いくつかの原因が重なり合っている場合が多いので、さまざまな体の部位・機能に目を向けることが大切です!
⑦フリーウエイトは上級者向けのトレーニング?
ラストはフリーウエイトについての話です。運動初心者の人は「ダンベルやバーベルを使ったトレーニングはよくない?ストレッチやマシントレーニングから!」といったイメージを持っている人は少なくありません。
これに関しては間違いなく関係ありません。基本的にトレーニングの種類に階級で分けられていることはありません。
フリーウエイトといったら、ムキムキな人が高重量のダンベルやバーベルを持って音を「ガチャガチャ」鳴らしながらやっているイメージが強いのかもしれませんが。。
別に重たい重りを持つことだけがウエイトではないですよって伝えたいです 例えば「軽めの重りを体の前で持ってスクワットする」これも立派なウエイトな訳です。
知識をアップデート!効率よく体を整えて鍛える!
何を取り組むにしても、目標に対して「間違った方法」や「誤った理解・道筋」で進めていては、その努力も水の泡です。勿体ないです。
今回ご紹介した以外のことでも間違った認識のまま「勘違いしてトレーニングを進めている」「途中で諦めてしまう」ことはザラにあります。
10人いれば10通り、100人いれば100通りのやり方があります
ぜひ今回の記事の内容もひとつの参考にしてもらい、自分自身に合った最適なやり方・方法を見つけてもらえたらと思います!