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傷害予防するためには柔軟性より関節の【機能的な可動性】を高めることが大切!

藤元大詩/Taishi Fujimoto

[chat face=”1.jpg” name=”BODY PARTNARS代表 藤元 大詩” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru” ] 大阪を拠点に関西各地方にフリーランスパーソナルトレーナー/アスレティックトレーナー として活動している BODY PARTNARS の 藤元大詩(ふじもとたいし)です!(@taishi_fujimoto) [/chat]

 

スポーツの競技力向上や傷害予防に対して必要な要素となる関節の可動性ですが「柔軟性」と「可動性」の違い知っていますか?

どちらの用語も関節可動域に対して使われる用語ですが少し意味が異なってきます。トレーナーや医療関係者であれば、知っておくべき知識です。

 

今回の記事では、関節の「可動性」と「柔軟性」について解説したいと思います。また可動性が競技力向上や傷害予防に対してどのような影響を与えるかお伝えしたいと思います!

関節の「柔軟性」と「可動性」とは?

一般の人からすると柔軟性という言葉は馴染みのある方も多いかと思いますが「可動性…何それ?」と思われる方もいるかと思います。

できる限り、わかりやすく解説していきますね!

 

柔軟性(じゅうなんせい)とは?

メディアやYouTubeでも取り上げられる「柔軟性」という用語は、「対象者の対象部位の関節角度がどれだけ動くか」を意味しています。

一人でストレッチをする時も、他の人に伸ばしてもらう時も柔軟性を高めることを目的として実施する人が多いかと思います。

 

ストレッチで柔軟性を高めることで関節の動きが段々と良くなっていくイメージです(股関節のストレッチで股関節屈曲の可動域が60°→80°のように)。

 

関節の柔軟性は「他動的(passive)」での関節の動きを表現します。その人の最大の可動域(柔軟性)を評価する時に他の人の力をかりて関節の動きをチェックしてみることができます。

2人1組でストレッチをしてもらって最大に拡がる関節の可動域が「その人の持っている関節の柔軟性」です。

 

可動性(かどうせい)とは?

じゃあ、可動性と柔軟性って何が違うかってところですが…関節の可動性は「能動的(active)」での関節の動きを表現し区別しています。

要は、可動性とは自分自身の意思でコントロールできる関節の可動範囲を意味しています。(ココ重要です!)

関節の柔軟性(passive)と可動性(active)の動きを両方チェックしてみると意外にも差がある人がいます。柔軟性がいくらあっても可動性がない人はケガを起こしやすいです。もちろん、自分自身で関節の動きを自由にコントロールできていないのでパフォーマンスも発揮することができません。

 

運動や日常生活のほとんどの場面では、自分自身の意思で身体を動かしていくことが必要となってきます。

となると、関節の機能的な可動性を高めるということが動きの質を高めることに繋がり、動き全体のパフォーマンスも向上していきます。

 

柔軟性が高くても可動性が低くてケガを起こしている人(選手や一般の方)は意外と多いです。

 

弛緩性(しかんせい)とは?

実は、関節の動きを表現する用語はもう一つあります。関節の「弛緩性(しかんせい)」です。関節可動域は、参考可動域という一つの基準がありますが、その基準となる関節の可動域を超える関節の動きを持つケースがあります。

 

名前の通り、関節の動きが緩くなっている状態のことを示します。

競技としてはバレエの選手などに多い傾向ではありますがパフォーマンスを発揮・良い結果を残す上で競技として必要な場合もあります。

ですが関節の弛緩がある分、それに関連する障害は起こりやすくなってきます。(骨同士がぶつかったりとか…)

ストレッチや柔軟を繰り返すことによって関節が弛緩して周りに付着する筋のバランスが悪くなって反応が悪くなることも考えられます。

 

バレエのように競技で必要な場合もありますが、野球やサッカーでは、バレエ選手までの関節の動きは必要ありません。もちろん、普通の日常生活や仕事でも必要ありませんよね。

 

機能的な「可動性」を高めることが大切

誰かに伸ばしてもらうストレッチの効率が悪いという話ではありません。柔軟性が足りない人は、まず柔軟性を高めるためのストレッチを中心に取り組んでいくことが必要です。

 

自分のカラダを自分自身の意思でコントロールできることがケガの予防や競技力向上に繋がっていきます。柔軟性だけじゃなく、可動性も並行して高めることが必要。

いくらカラダが柔らかくても、実際の運動や動きの場面においてコントロールできていないと意味がありませんよね。

 

競技や日常生活に必要な関節の柔軟性を持った上で「機能的な可動性」を持つことが重要です。そのためには、関節の柔軟性だけじゃなく、体幹の安定性や正しい動きのパターンを学習することが必要になってきます。

 

柔軟性を高めるストレッチだけじゃなく、エクササイズも実践していくことが大切です。

 

柔軟性や可動性を高めるストレッチ&エクササイズ

[jin-iconbox01]健康な身体の方を対象とした内容です。腰痛やひざの痛みなどの外傷・障害をお持ちの方、体調が悪い方は決して無理せずにお控えて下さい。[/jin-iconbox01]

 

この記事のまとめ&最後に

今回は、関節の柔軟性や可動性が競技力向上、傷害予防に与える影響についてお伝えさせて頂きました。

関節の柔軟性が足りない人は「ストレッチ」を、その上で可動性が少ない人は合わせて体幹を使った「エクササイズ」なども組み合わせていくことが必要です。

 

今回ご紹介したストレッチやエクササイズも自宅でできる内容ですので是非実践して、自分自身の意思でコントロールできる機能的な関節の可動性を手に入れていきましょう!!

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ABOUT ME
藤元大詩/FUJIMOTO TAISHI
藤元大詩/FUJIMOTO TAISHI
B−LEAD代表パーソナルトレーナー/講師
フリーランス パーソナルトレーナー兼アスレティックトレーナー 。数年間パーソナルトレーニングジムに所属して、延べ年間1300以上のパーソナルトレーニングセッションを担当し、多くのクライアントのカラダに対する不調や悩みの問題を解消する。腰椎椎間板ヘルニアや分離症、脊柱管狭窄症、半月板損傷や靭帯損傷などの膝のケガ、糖尿病の方など…一般の方をはじめ、高齢者やスポーツ選手、アスリートへのトレーニング指導も担当している。
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