【 スポーツ障害予防 】ストレッチだけでは外傷・障害は予防することはできない理由
[chat face=”1.jpg” name=”BODY PARTNARS代表 藤元 大詩” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru” ] 大阪を拠点に関西各地方にフリーランスパーソナルトレーナー/アスレティックトレーナー として活動している BODY PARTNARS の 藤元大詩(ふじもとたいし)です!(@taishi_fujimoto) [/chat]
ケガ予防=「ストレッチ」とか、スポーツチームの指導においても膝や腰を痛めた時に「ストレッチが足りない!!」「〇〇筋をストレッチしようね!」みたいなことが言われることも多いと思います。
もちろん、ケガを改善・予防していくためには、ストレッチも必要ですが外傷や障害の種類によって少し異なってきます。ストレッチが必要な場合は、筋肉の過度な緊張や短縮が原因でケガを起こしてしまった場合です。
ケガの原因がストレッチではなく、他に考えられる場合とは?どのような時でしょうか。
野球で例えるとわかりやすいと思います。投球動作が悪く、肘や肩に負担がかかってしまうというケースです。このような場合にも必ず評価が必要です。
評価して「どこが原因となって痛くなってしまったか?」を知ることが大切。
筋肉の硬さが原因で投げ方が悪くなっていれば「ストレッチ」が必要になるでしょうし、投げ方自体に問題があれば、投球動作を改善するための指導が必要になってきます。
このように外傷や障害(結果)には、起こってしまった原因が必ずあります。
野球の投球動作では、繰り返し投球していく中で起こる障害が一般的でバスケやバレーなどのスポーツでは、ジャンプの着地時に1回の外力で捻挫してしまうケースも多いです。
ジャンプの着地でケガを起こすケースに関しては、原因を容易に柔軟性と決めつけることはできませんよね。足関節の背屈の可動性が原因となりうる可能性も考えられますがジャンプ後の着地動作や空間認知能力なども関わってきます。
それでは、実際に外傷や障害はどのように予防していけば良いか考えていきましょう。
外傷や障害を予防するには?
さて、ここからが本題ですがスポーツや日常生活で起こり得る外傷や障害はどのように予防していけば良いかお伝えしていきたいと思います。
スポーツ・競技で起こる外傷・障害の予防
スポーツや競技の中で起こる外傷や障害では、そのスポーツ特有での起こる可能性の高い外傷・障害に合わせて予防・対策を実施することが必要です。またスポーツ中では、相手との接触プレーなどのように予想外の動きに反応・対応しないといけないこともあります。
技術練習以外にも運動能力全体を引き上げるためのトレーニングを実践したり、身体操作性を高めるエクササイズ、柔軟性・可動性を向上させるストレッチ、平衡感覚を向上させるバランストレーニングなどを実践していくと良いかと思います。
競技特有の動き中心に能力を向上させることも大切ですが動きに多様性を持たせることもケガを予防させるには大切です。
動きのキャパシティー(容量)が少ない人ほど、ケガの発生率も高い傾向があります。
あとは、自分自身の身体を頭(脳)で思い描いた(イメージ)通りに動かせているか、も傷害予防・競技力を高める上で大切な要素となってきます。練習中やトレーニング中に頭でイメージした通りに自分の身体が動かせているかチェックしてみましょう。
日常生活で起こる外傷・障害の予防
日常生活では、スポーツや競技と比べると突発的な1回の外力で起こるようなケガは少ないです。
姿勢の歪みや日常的な習慣の積み重ねでの不調や痛みが起こるケースがほとんどです。
そのため、ケガの根本的な原因となる姿勢の歪みを改善することや日常生活上での悪い習慣・動きを修正・改善することが必要です。
また仕事中では、同じ姿勢が長い時間続くことでの不調やケガも多いです。
長時間同じ姿勢が続くことも不調を引き起こす一つの要因になるため、適度に休憩を挟んだり、ストレッチをしたり、姿勢を変えるなど予防・対策していくことが必要です。
[jin-iconbox01]身体が機能的で運動能力が高くても、同じ姿勢が長時間続くと何かしらの不調や障害が起こる可能性は考えられます。[/jin-iconbox01]
あなたも姿勢の歪みや日常生活の中での悪い習慣・行動がないか一度振り返って確認してみましょう。
この記事のまとめ&最後に
いかがでしたでしょうか?ストレッチだけでは外傷・障害は予防できない理由はわかったでしょうか。ストレッチは、柔軟性や可動性を向上させてケガ(特に障害)を改善・予防するために大切なことは間違いありません。
ただ、今回記事でもお伝えしたように外傷や障害が起こる原因は「柔軟性や可動性」だけではありません。柔軟性や可動性の他にも、姿勢や筋肉量、筋力、平衡感覚、固有受容感覚、歩行動作、動作パターン(カラダの動かし方)、心理的要因、環境的要因など…たくさんのことが原因となって起こっている可能性があります。
それらの外傷や障害が起こる得る原因を改善して、良い習慣・行動を少しずつ作り上げることがケガを予防することにも繋がっていきます。それではまた次回の記事・YouTubeお会いしましょう。