腰痛

【常識を疑え!】股関節が柔らかい人は「腰痛」にならないのか?

BODY PARTNARS代表 藤元 大詩
BODY PARTNARS代表 藤元 大詩
みなさん、こんにちは!大阪でフリーランスパーソナルトレーナー/アスレティックトレーナー として活動している BODY PARTNARS の 藤元大詩(ふじもとたいし)です!(@taishi_fujimoto

 

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腰痛は「約3,000万人」の人々が発症している障害

腰痛患者は今や全国民の約3,000万人にも及ぶと言われています。腰痛の種類には、筋・筋膜腰痛症をはじめ、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、椎間板障害、脊柱菅狭窄症などがあります。

「見える腰痛」と「見えない腰痛」

腰痛は下記に記されているように大きく分けると「見える腰痛」と「見えない腰痛」に分類されると言われています。

椎間板ヘルニアなど腰痛の代表格は、画像検査で損傷箇所がはっきりと写る「見える腰痛」なので、標準的な治療法が確立されていますが、いわゆる「ぶりかえす腰痛」は、画像に異常が写らない「見えない腰痛」なので、原因や治療法がわかりにくいのです。

■ぶりかえす腰痛の原因は、2つ! 1つ目は「小さな傷」。繰り返すと「大きな傷」になり、腰痛を発生させることに!
近年、画像検査には写らないほどの「小さい傷」が、「見えない腰痛」の原因になっていることがわかってきました。小さい傷が腰椎周辺に発生することで、周辺の正常な組織や器官に継続的に悪い影響を与え、炎症を起こし、痛みを発するようになるのです。

出典:PRTIMES|全国2800万人の腰痛解消 スポーツドクター考案、超簡単! セルフケアで、強い腰になる。

「見える腰痛」は、画像検査ではっきりと映るような「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰椎分離症」などが挙げられます。これらの損傷している箇所・部位がはっきりと見えるような外傷・障害は「治療方法」もある程度、明確と話されています。

 

問題は、はっきりとした原因がわからない「腰痛」です。見えない腰痛と分類される腰の痛みです。原因が不明瞭な腰痛では、原因を探る・見つけるための「評価」をしないといけません。

なぜ腰痛が起こったのか「原因」を探る必要があります。

 

『股関節のストレッチ』だけでは改善・予防できない

腰痛になって病院や接骨院などに行くと、股関節のストレッチを指導されるところが多いかと思います。

なぜ「股関節のストレッチ」なんでしょうか??もしかしたら他にも原因があるかもしれないのに…(同様に体幹トレーニングを指導されるケースも多いです)

 

はたして腰痛の解消や予防に股関節のストレッチだけしていれば、改善・予防できるでしょうか?股関節の機能と腰痛の関係性についてお伝えしていきたいと思います。

股関節が柔らかければ「腰痛」は防げるか?

はじめにお伝えしておきます。股関節の柔軟性や可動性・周辺の筋群の機能は、腰痛を根本的に改善・予防させるために大切な役割を担っています。それは間違いありません。

股関節を使えていない人は「腰痛」になりやすいです。

ただ、股関節の柔軟性だけでは「腰痛」を改善・予防することはできません。

ココを勘違いしてしまっている人が多いので、考え方を見直してもらえたらと思っています。

下半身の機能を向上していく上で「股関節の柔軟性」は非常に大切です。股関節の柔軟性を高めるだけでは、自分自身のカラダを上手く活かし切ることはできません。

特に受け身の状態で関節の柔軟性(可動域)を高めている人は要注意です。受け身の状態とは、マッサージやパートナーストレッチなどのことです。

 

結局、自分のカラダは「自分自身の意思でどれだけ正しく動かせるか」が大切なので、いくら他人に動かしてもらって柔軟性が高かったとしても、日常生活や仕事をしている中で正しい動きができていなければ意味がありません。

自分自身の意思で思い通りに動かせる「機能的な柔軟性」を高めよう!

機能的な柔軟性とは、簡単に言うと「思い通りに動かせる」状態のことを言います。柔軟性を高める「ストレッチ」はもちろん大切ですが、高めた柔軟性を最大限に活かすためには「トレーニング」で筋肉の使い方・正しい動きを学んでいくことが必要です。

 

そして、ここまでの話は「股関節が柔軟性が不足していて、使えていない人」が当てはまる内容です。

股関節の柔軟性が優れているにも関わらず、腰痛を頻繁に起こしてしまう人は「別の部位」の機能低下が原因かもしれません。股関節以外に原因が隠されていることも少なくありません。

ストレッチで股関節の柔軟性を高めたのに「腰痛」が改善・予防できない人は、他の部位のストレッチ・トレーニングも取り入れてみること。

(例)体幹筋群のトレーニングや股関節の筋力改善トレーニング、胸椎の柔軟性改善ストレッチなど…

このように「腰痛」を引き起こす原因はひとつではありません。複数の原因が重なっていることも十分に考えられます。

 

そして一番大切なことは、最初にもお伝えしたように「腰痛の原因を探る・知るための評価」です。評価することで腰痛が起こった「原因」を知ることができ、今やるべきことも見えてくると思います。

「評価」をより詳細に、より正確に行っていくためには、客観的な視点が必ず必要です。

カラダの専門家の「頭」や「腕」をかりよう!!

治療家やトレーナーに診てもらい現状のカラダの状態を「評価」してもらうこと。自分自身・ひとりでは「見えない(原因)」部分を知ることが可能です。

 

この記事のまとめ&最後に

  • 腰痛患者は今や全国民の約3,000万人にも及ぶ
  • 「見える腰痛」と「見えない腰痛」に大きく分類される
  • 「見える腰痛」は治療方法が明確になっていると言われている
  • 「見えない腰痛」は原因が不明瞭でわかっていない人が多い
  • 腰痛改善・予防に「股関節のストレッチ」だけではよくならない(評価に基づき、股関節の柔軟性不足によって腰痛が起こっていると推測された場合には有効)
  • 原因を見つけるためには専門家による「客観的な評価」が必要
  • 「股関節の柔軟性不足で腰痛」「体幹筋群の機能不足で腰痛」など…原因は人によって違う(原因が2つ以上ある場合も少なくない)

 

腰痛を起こした原因は人それぞれ。股関節の柔軟性が不足していて腰痛になってしまう人もいれば、体幹の筋群が機能不足で腰痛なってしまう人もいます。

また股関節や体幹が正常に機能していても、日常生活や仕事をしている時の姿勢が乱れていると腰痛を起こすことも十分に考えられます。

腰痛を繰り返して痛みや不安感で日々お悩みの人は、一人ひとりに合った改善・予防方法をみつけて取り組んでいくようにしていきましょう!結果には必ず「原因」があります!

 

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藤元大詩/Taishi Fujimoto
藤元大詩/Taishi Fujimoto
フリーランス パーソナルトレーナー兼アスレティックトレーナー 。数年間パーソナルトレーニングジムに所属して、延べ年間1300以上のパーソナルトレーニングセッションを担当し、多くのクライアントのカラダに対する不調や悩みの問題を解消する。腰椎椎間板ヘルニアや分離症、脊柱管狭窄症、半月板損傷や靭帯損傷などの膝のケガ、糖尿病の方など…一般の方をはじめ、高齢者やスポーツ選手、アスリートへのトレーニング指導も担当している。
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